僕はよくインラインスケートを始めた人に会うと、インラインスケートを始めた切欠を聞いている。
その切欠が多いものを見つけ出せれば、より多くの人にインラインスケートの良さを上手く伝える方法を見つけられるような気がするからだ。僕はインラインスケートを1995年に始めた。
切欠はスケートパークのデモが街中で行われていたのを見たことだった。
当時の僕は大学4年生で部活を引退し、暇な時間は読書か街を散歩するくらいしかしていなかった。
部活で頻繁に運動をしていた僕にとって、運動をしない日々は物足りない感じがしていた。
しかし、空いている時間が不定期で限られていた。
理系大学にいたので、昼間は研究室に毎日入り、夜はバイト。
出来るなら、独りでいつでもやれるものが良かった。
そんな時にデモンストレーションにたまたま出会った。
JR町田駅の近くにある商店街のど真ん中の路上で行っていた。
デモに来ていたのは、今は無くなってしまったキャノンボールシティというパークのスタッフ。
南町田にあり、調査に行ってみたときはショッピングモールになっていた。
あの人たちは今どこにいるんだろう?
パークのデモだったから、一通りのデモをやっていた。
スラロームとジャンプランプとレールグラインド。
今思い出すと、非常に基礎的な技しかやっていなかったが、知らなかった僕にとっては十分「面白そう!やってみたい!」と思わせるものだった。
インラインスケート自体はローラーブレードという名前で存在は知っていた。
大学でも使っている知り合いがいたので、どんなものかは分かっていた。
ただ滑るのではなく、色々なことに挑戦できるということを知ったのが新鮮だった。
デモを見て、早速近くで売っている場所を聞いてみた。
近くにあるオッシュマンズにあると聞き、行ってみるとローラーブレードが置いてあった。
記憶だと4万円を超えていたような記憶がある。
とにかく、大学生が始めるには高すぎて手が出せない、そんな感じだった。
どこかディスカウントストアにあるんじゃないかと思い、相模原のアイワールドへ行った。
5,000円程度のカリフォルニアプロを見つけ、購入した。
そう、僕の初めてのインラインスケートはトイスケートだった。
それから、バイトが入っていない夜に大学キャンパスで滑ってみた。
当時はインターネットも無く(正しくは存在自体はするけれど)、何も資料が無かったので思いつきで滑ったり、クロスオーバーもどきみたいなことをして練習していた。
知り合いのローラーブレード利用者に話を聞きに行ったら、彼はパイロンを持っていたので、ちょっと教えてもらったりもした。
そのときに、ウィールのローテーションのことを聞いたのだが、既に1輪が限界に来ていて、交換しなければならなかった。
交換のウィールを探しに行ったら、売ってない!
色々な店を回って、カリフォルニアプロのウィールを見つけ出した。
購入して付け替えようとすると…合わなかった。
当時のカリフォルニアプロはトイスケートと割とまともなスケートの二種類を出していたのだ。
ここで、少しまともなカリフォルニアプロへ買い換えることになったのだった。
uhouho
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