指導者のデータベース構築 県教委が総合型地域スポーツクラブで 富山新聞社 2006年8月25日
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20060825001.htm
富山県教委は、県内四十八の総合型地域スポーツクラブに所属する指導者の活用を図るため、来年度末をめどに指導者データベースを構築する。スポーツ指導者への多様なニーズにこたえ、総合型地域スポーツクラブの「先進県」としての体制をさらに充実させるのが狙いで、県総合体育センターに指導者コーディネーターも配置する。県の九月補正予算案に事業費を盛り込む。
指導者データベースの構築など一連の事業は、文部科学省が新規に全国十地域を指定する「スポーツ指導者の養成・活用に関する実践的調査研究事業」の一環となる。
県教委の計画では、県健康スポーツ財団に委託し、十月に県総合体育センターにスポーツ指導者コーディネーター一人を置く。スポーツ指導者に対するニーズを探るため、初の県民アンケートも実施する。
併せて各クラブのマネジャーなどを地域スポーツ指導者コーディネーターに委嘱し、ネットワーク会議を設けて指導者活用策の研究や情報交換の場とする。そのうえで指導者データベースを構築し、各クラブや県民の要望に応じて、指導者を紹介できる体制を整える。
県教委は、年内に総合型地域スポーツクラブ関係者や体育指導委員、学識者らによる指導者活用策の研究会を設置し、データベースやアンケートの具体的な中身を協議する予定である。
県教委によると、県内の総合型地域スポーツクラブでは、インラインスケートやストリートダンスなど教室の多様化が進んでいる。一方、教室数はクラブによって十前後から約七十まであり、指導体制に差が生じている。また、これまで指導者紹介を担ってきた市町村教委の中には、合併で所管する地域が広がったため人材把握が困難なところも出ている。
県教委は、指導者データベース構築などを通じて、人材面の地域間格差を是正する方針である。
●総合型地域スポーツクラブ 住民の各種スポーツ活動を支援する地域のスポーツクラブ。会費を集めて会員が自主運営する。県内では1998年に南砺市(旧福野町)で第1号が設立された。来年2月には朝日町でも発足、全15市町村で整備される。全市町村での整備は、兵庫県に次いで全国2番目となる見通し。



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