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インラインスケート(ローラーブレード) トリックスラローム インストラクターuhouho(ROLLERBLADE契約選手)のブログ


第14回スラローム選手権大会に込めた想い その3

   


150部門トリッククラスについてです。

このクラスは、修正をかなり慎重に繰り返してきました。

第1段階
予選:自由演技を行い、5段階評価で審査員が採点し、合計点を順位の基準とする。
決勝:上位8名によるトーナメント戦。同点8位が複数いる場合は、8位決定戦を予選と同様の形式で行う。

第2段階
予選:自由演技を行い、7段階評価で審査員が採点し、合計点を順位の基準とする。
決勝:上位8名によるトーナメント戦。同点8位が複数いる場合は、8位決定戦を予選と同様の形式で行う。

第3段階(ジュニア大会)
予選:規程演技(オープンターンとクローズターンを必ず入れるという制限)を行い、7段階評価で審査員が採点し、合計点を順位の基準とする。
決勝:上位8名によるトーナメント戦。同点8位が複数いる場合は、8位決定戦を予選と同様の形式で行う。

第4段階
予選:規程演技(オープンターンとクローズターンを必ず入れるという制限)を行い、滑走時間により順位を決定する。
決勝:上位16名によるトーナメント戦。演技制限時間を30秒から20秒へ変更。

というように2,3年に一度変更が加えられえています。
そして、今年は昨年と一箇所だけ変更しての開催となります。

第5段階
予選:規程演技(オープンターンとクローズターンを必ず入れるという制限)を行い、滑走時間により順位を決定する。
決勝:上位16名によるトーナメント戦。演技制限時間をAクラスは20秒、Bクラスは30秒へ変更。

まず、uhouhoの基本方針を思い出します。
「イベントのルール・内容はできるだけ簡単なものにし、誰でも運営・審査ができるようなものにするべきである」
これに従い、まず予選に着手しました。
・運営が簡単である(審査が簡易化する)
・選手の目標が明確になる。
・選手が目標に向けて練習することで、本質的に上達する。
これを満たすものを考えました。

それが、規定演技です。
トリックにオープンターンとクローズターンはつきものです。
クローズターンが苦手な人も多いですが、これが美しくできるスケーターこそが、上級トリックスラローマーと考えています。
第3段階でこれを何度か行ったところ、上級者が次々と満点を出すようになりました。
高速で大蛇をやる選手が何人もいました。
審査員の中には「満点以外を出しようがないでしょ」と言う方もいました。
満点・同点が増えると、予選を行う効果が激減します。
そこで、タイム測定へと移行しました。
厳密に速い人が美しい滑りをするとは限りませんが、上位16名の中に入らないはずはないと考えての判断です。
また、トーナメント形式の仕組みとして、必ず速い人と遅い人が初期に対戦するようになっています。
ということは、タイムが遅くとも魅力的な演技さえできれば、速いだけの選手に勝てるはずです。

uhouhoはトリックスラロームの魅力は「スピーディかつ安定し、意外な変化を突然行い、観客を驚かせる」というものだと信じています。
スピードも無闇に速ければ良いわけではなく、観客が変化を把握できる範囲での最低速度・最高速度があります。
ただ、トレーニングとして速く滑れれば遅くすることは難しくないと考え、予選の課題としてはスピードアップを目指していただくという考えでタイム計測になりました。
また、これにより予選で特別な審査員が必要なくなりました。
タイム計測ができさえすれば、予選が行えます。(自習も行えます)
また一つ、運営を簡単な形式にすることができました。

決勝トーナメントの制限時間を変更したのは、選手が評価の基準を勘違いしている様子が感じ取られたためです。
JISSAが行っている演技競技では、演技の格好良さ・美しさ・面白さを求めます。
それがいつの間にか選手の間では「流行りの技、時間いっぱい使って沢山の技、審査員へのアピール(試合以前のコミュニケーションを含める)」が勝利の鍵と勘違いされているように、この数年の様子でuhouhoには感じられました。

これは、勘違いを正さなくてはならないと思い、解決策を考えました。
その答えが「演技時間を短くする」でした。

演技時間を初めは半分の15秒で提案をしたのですが、理事会で大反対をくらいました。
どうやら、uhouhoの考える格好良さも偏りすぎているようです(笑)。
というか、そんな速度で演技するのが怖くない選手が、そんなにいるのか?という議題になりかけました。
いやでも、スラローム検定の基本技クリアの条件って8秒ですよ、その倍くらいで出来ないはずないと思うんですけど…。まだ、そんなことを考えているuhouhoは、やはり変人なんでしょうか?
そんな理事会の中で、妥協点(?)として15秒が設定されました。

そして、前回のやしお大会で15秒で行ったところ、
審査員と選手の意見がかなり違いました。
審査員の大半は「演技がコンパクトで良くなったように感じられる」旨の声をいただきました。
選手からは、
・助走を短くするか、タイムを長くして欲しい。
・タイムなんて計ったこと無い。(ルールを周知する啓蒙活動が必要ですね)
・速く滑るのが怖い。
という声があがっていました。

そこで、今回の「Bクラスの演技時間は20秒」という変更が加えられました。

uhouhoは競技(特に演技競技)のルールは、選手が何を目指すべきかのメッセージであるべきだと考えています。
「このような努力をすれば勝てます」と示すことで、どのような選手(演技)を求めているのか、将来的にどうなって欲しいのかを示すものであるべきだと考えています。
ただ、演技内容を事細かに点数付けするシステムにした場合、大抵の演技は似通ったものになってしまうでしょう。
また、細かな採点は審査員に大きな負担となります。
上記の「イベントのルール・内容はできるだけ簡単なものにし、誰でも運営・審査ができるようなものにするべきである」にも反します。
きっと、uhouhoがJISSAに居る間は、そのような採点システムは採用されないでしょう、多分。
技術の進歩で、撮影したデータで勝手に採点してくれるような機械が安価に手に入るようになったら、変わるかもしれませんけどね(笑)

この決勝トーナメントの最終目標は、最初に思いついたアイディアである「審査員は一般人50名!」です。
かっこいいと思った方に票を入れてください!
と欽ちゃんの仮装大賞ばりに対戦していくということがやりたいなーと思っています。
必ずしも難しい技が評価されるわけではなく、観客を魅了した方が勝利するというこの形式がuhouhoの夢です。
そんな感じで、3回に渡って本大会への思いを書いてきました。
受付は既に開始されていて、実施日まで3週間を切りました。
選手の皆さんの準備はいかがでしょうか?
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
(基礎シニアクラスがあることもお忘れなく)
※締め切り:2016年3月13日(日)23時55分まで

http://www.jissa.org/modules/jissadoc/index.php/201603yashio/

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uhouho
ROLLERBLADE契約選手uhouhoです。 スラロームを中心にインラインスケートの普及活動をしています。

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