スケートボード:五輪へ手探り 滑り出し 初の日本選手権 - 毎日新聞
2017年4月28日 14時17分(最終更新 4月28日 15時01分)
https://mainichi.jp/articles/20170428/k00/00e/050/302000c
2020年東京五輪の追加競技、スケートボードが歴史的な一歩を踏み出した。23日、東京都内で日本選手権が初開催された。これまでも日本一を決める大会はあったが、今回は五輪に向けて統括組織である国内競技団体(NF)の日本ローラースポーツ連盟が初めて主催し、日本代表候補の選考を兼ねて行われた。米国のストリート文化から生まれたスケートボードが五輪競技として東京でどのように披露されるのか。手探りの取り組みが始まった。
縦乗りの音楽とMC(司会)の声が響く中、選手たちは豪快に跳び上がり、華麗なボードさばきを見せた。会場になった屋内施設のムラサキパーク東京(東京都足立区)は立ち見客ら約300人であふれ、その一角は報道陣で埋め尽くされた。これまで見られなかった光景に、日本連盟の宮沢武久スケートボード委員長は「五輪に照準を合わせた大会が始まった。その意味は大きい」と手応えを口にした。
だが、今後の強化策はまだ先が見えない。男女ともに上位10人を代表候補に選んだが、肝心の五輪の規則は決まっておらず、今秋に中国で初開催される世界選手権の概要も不明だ。東京五輪では「ストリート」「パーク」の2種目が行われるが、今回は手すりや階段を駆使して争う前者のみ。湾曲した滑走面を組み合わせたコースの「パーク」は国内に大会の開催が可能な施設が皆無という。日本連盟は五輪競技で唯一、日本オリンピック委員会(JOC)に未加盟のため、まだ国からの強化費もあてにできない。
今回、出場したのは10歳から21歳までの男女計61人。だが、世界最高峰の賞金大会「ストリートリーグ」の出場経験を持つ20歳の瀬尻稜らトップ選手の姿はなかった。初代王者に輝いた16歳の池田大亮(だいすけ)も同リーグに招待される日を夢見て、米国の大会に参加し腕を磨いている。五輪はあくまで「通過点」との位置付けだ。
スケートボードは自由で型にはまらないのが魅力。君が代が流れ、選手宣誓を行う今大会の開会式は、国を代表して戦ったことのない選手たちにとっては初めての体験だった。ある競技関係者は「この競技はいわば命懸けの遊び。五輪も大切だが、我々が受け継いできた楽しむという文化も忘れないでほしい」とつぶやいた。【田原和宏】
スケボーの国内大会・・高校生プロの西村碧莉が初代女王に・・ - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1jx4IwC7Cqs
uhouho
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