屋根裏部屋

無いものは作れば良い

あるものは使えば良い。
無いものは作れば良い。
僕にはそういう思考が基盤にあるらしい。

それは「それが可能だ」と教えてくれた子供時代のPC経験から来ているのかもしれない。

僕が8歳の時、家にPCが来た。

NECのPC-8001という製品だった。
父が機械部品メーカーに勤務していて、勉強する必要性を感じて購入したらしい。
当時はマイコン(micro computerやmy computerの略)と呼ばれていて、今のPCと比較すると想像できないくらい何も出来ないし高価な代物だった。

音はBEEP音(ピー)しか出せない。
色は8色しか出ない。
ソフトを起動するのに5~10分はざらにかかる。
文字はアルファベットと、カタカナしか使えない。

そんなものだったが、当時インベーダーゲームが家で遊べるという代物に僕は飛びついた。

師匠的な人に出会い、PC雑誌が存在することを教えてもらう。
毎月雑誌を購入し、学校までもって行き読みふけっていた。
愛読書はマイコン ベーシック マガジン(通称ベーマガ)だった。
雑誌に掲載されているプログラムを、自分で一生懸命手で打ち込んで、カセットテープに保存(当時はフロッピーディスクも高価でカセットテープで代用していた)する。
打ち間違えや、誤植を探し出し、エラーを修正する。
完成したゲームが面白ければ良いが、つまらないとそれまでの苦労は台無しだ。
つまらないゲームは自分達で改造を始める。
自分で面白くしてしまえば良いのだ。

可能性以外は何も無い環境の中で、欲しいと思ったものを自分で作ることが当たり前の世界がそこにあった。
インラインスケートのジャンルでスラロームに注目したのは、きっと素のままでありながら、大きな可能性を感じたからだろうと思う。
ポータルサイトや試合のルールを作ったのも、フレームを作ろうと思ったのも、同じ事だと思う。

無いものは作れ

自分が出たいと思える大会が無い。
きっと皆もそう思ってるはず。
無けりゃ、作っちゃえば良いんだ。
そんな気持ちが僕にとってのJISSAの基になった。

今のJISSAは沢山の人の意志が入ってきているので、当時のままだとは思わないけれどね。
もし、そこにあるものに不満を持っている人がいるとしたら、その人はそこに可能性を見つけているのだと思う。
だから「無けりゃ、作っちゃえば良い」んじゃない?
誰も邪魔しないし、皆が手伝ってくれると思うよ。

SAPPORO 「ないものは作るしかない」 - YouTube

The following two tabs change content below.
アバター画像
ROLLERBLADE契約選手uhouhoです。 スラロームを中心にインラインスケートの普及活動をしています。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

-屋根裏部屋