中日スポーツ:<首都スポ>15~17歳のローラースケート3人娘が世界CSに殴り込み:スポーツ(CHUNICHI Web)2014年11月6日 紙面から
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2014110602000177.html
<首都スポ>15~17歳のローラースケート3人娘が世界CSに殴り込み
トレーニングするローラースケート世界大会代表の(左から)後藤真佑、吉野友梨、雑賀姫夏の3選手=東京都江戸川区東篠崎
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五輪競技を目指すローラースケートの世界スピード選手権(6日開幕・アルゼンチン)に、首都圏からジュニア女子トリオが日本代表として出場する。日本ローラースポーツ連盟が派遣するのは吉野友梨(東京・ブリザード)、後藤真佑(千葉・レンジャー)、来春から首都圏に拠点を移す雑賀姫夏(大阪・豊中ランナーズ)の3選手で5日に現地入りした。9月のアジア選手権リレーで銅メダルを獲得した期待のローラー3人娘が、世界で上位入りを目指す。
◆70年代にブーム
ローラースケートが日本で大きなブームになったのは1970年代初め。この数年前から、リンクで肉弾戦も繰り広げる「日米対抗ローラーゲーム」がテレビで放映されていた。このころ、ローラー靴をはいて遊んでいた世代が今回、世界大会に派遣されている吉野らジュニア選手(15~19歳)の両親ぐらいの年齢にあたる。
日本でローラースケートが紹介されたのは1877(明治10)年といわれ、長い歴史を誇るが、専用リンクは数えるほどしかない。首都圏では、水辺のスポーツガーデン(東京・江戸川河川敷)に国際規格の1周200メートルリンクがあり、競技会の主戦場になっている。今年4月の全日本選手権もここで開かれ、女子の5種目全てで表彰台を独占したのが後藤、吉野、雑賀トリオ。総合でも1位が後藤、2位が吉野、3位が雑賀。シニア選手の入る余地もなく、代表に決まった。
◆直線は時速60キロ
スピード競技にはロードとトラックがあり、ロードの直線では時速60キロもの速さが出る。「小さいころからやっているので怖くはありません」と言い切るのは一番お姉さんの後藤。兄や姉がやっているのを見て、幼いころから滑っているから、転倒して、けがをするのにも慣れっこ。後藤はつい最近も顔じゅうを擦りむいたばかりで鼻の下には小さな傷が残る。それでもローラースケートが大好きだ。腕を何度も骨折している雑賀は小学校6年のとき、試合直前に骨折し「そのまま試合に出て優勝した」という武勇伝の持ち主だ。
大学では、専大、日大などにローラースポーツのクラブがあるが、高校には全くない。ジュニア選手はクラブチームに所属し、練習は土、日曜日。「友達に遊びに誘われても断り、そのうち誘われなくなって、中学3年のころにはホントにやめたくなったこともある」と吉野。それでも結果を出したい一心で続けた。「海外の友達もできたし、良かったと思っている」。おかげで後藤、雑賀とも出会え、9月のアジア選手権の3000メートルリレーではこの3人で銅メダルに輝いた。
◆目標は上位入賞
3人とも日本ではトップレベルだが、世界の頂点に立つのは容易ではない。過去42回を数える世界選手権で、日本の女子選手で表彰台に立ったのは2010年コロンビア大会の1万メートル、篠塚奈知の銀メダルだけ。リンク、ロード合わせて12種目に出場する期待の3人娘が地球の反対側で韓国、台湾、コロンビアなどの強敵を相手に上位入賞を目指して滑る。 (小原栄二)
下総EliteClassRoadRace10.5km - YouTube

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