屋根裏部屋

KOHO1500

ブーツを買い換えたのが先か、就職したのが先か良く覚えていない。
就職した直後に買ったような気がするが…さてさて。約11年前、懲りずにカリフォルニアプロを買い換えた僕は、運良く就職できた企業に通勤しながら週末のインラインスケートを続けた。

僕は医療系の大学を卒業しながら、都市計画に関わりたいと思い、まったく畑違いの企業に就職した。
建築土木関連の知識が必要になるのが分かっていたので、就職が決まる前から、夜間の専門学校へ行くことを決めていた。
そのための学費を貯める必要もあり、インラインスケートにお金を使うことは出来なかった。

実家から職場まで2時間くらいかかる通勤をし、仕事が終わった後に夜間の建築の専門学校へ行く生活をしていたので、毎日23~24時に帰宅していた。
当然、平日はまったく余暇の無い生活をしていたし、自由になるお金もあまりなかった。

週末は大学で滑りたかったが、スケートボードをする大学生が増えたとかで、全面禁止を言い渡されていて、滑ることが出来なかった。
実家の近くに滑れる公園が無かったので、1時間ほど電車で移動した厚木市中央公園で練習していた。
ここはお世辞にもスケートに向いている公園ではなかった。
レンガ張りで狭かったし、仲間がいたわけでもなかった。
それでも、近場にはここくらいしか場所が無かった。
この頃は空き缶を並べてスラロームをしていた。

そんな時、初めてのボーナスで、KOHOの1500というブーツを購入した。
僕の初めてのまともなインラインスケートはホッケーブーツだった。

この1500はオッシュマンズ町田店で15,000円で購入した。
真っ黒のハードブーツで今思うと、RBのトルーパーやライトニングに似たつくりだった。
ウィールが72mmまで入り、ロッカリング機能は無い。
ベアリングはABEC1。
シャフトを変更してグラインドプレートを装着することでアグレッシブも出来るという店員の説明を受け、購入した。

初めて滑ったときは、本当にびっくりした。
味わったことの無い感覚・風。

きっと、この時に初めてインラインスケートの気持ち良さを知ったのだと思う。

そして、この気持ち良さを知るまで僕が続けられたのは、お金もかからず、時間を選ばずに練習を続けられるという特性がインラインスケートにあったからだと思う。

また、この頃に初めてパイロンを購入した。
買うまでは、空き缶で代用していたし、植木鉢など代用品が無いか探した。
なにしろ、パイロンが滅多に売っていないだけでなく、高かった。
町田の東急ハンズでハードコーンが1個400円。
当時は100円ショップも無かったから、良さそうな代用品も見つからなかった。

それでも、きっと僕はこの趣味を続けるだろうと思い、購入することにした。
そして、それは今も続いている。

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ROLLERBLADE契約選手uhouhoです。 スラロームを中心にインラインスケートの普及活動をしています。

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