基礎クラスは「鵠沼ミニフェスティバル」で行われていたものを参考にJISSAなりに取り込んだものです。
今のJISSAが最も注力しているクラスと言っても過言ではないと思っています。
今回は基礎クラスを2つ以上のクラスに分ける方法を考えました。
1.技の種類の限定をする。
2.事前に予選を行い、クラス分けをする。
3.受け付けて、名前を見てから、こちらからクラスを指定する。
本音を言えば、どれも完全な効果は見込めないと思いました。
人はどうしても勝ちたいと思ったら、勝つ方法を考え実践してしまうものです。
ですので、運営者の意図でコントロールすることは避けることにしました。
下記は、どうにもならないという例です。
- 技の種類の限定をする。
もともと上手いのに、限定された中の技で必勝できるように調整し、凄いレベルに上げてくる選手がいる。 - 事前に予選を行い、クラス分けをする。
予選で手を抜き、下のクラスに振り分けられるようにコントロールする選手がいる。 - 受け付けて、名前を見てから、こちらからクラスを指定する。
名前を見てわからない選手に対応できない。
どれもコントロールできません。
なので、ルールである程度の出場制限をかけ、それを抜けてアレ(クラス不相応な上級者が出場して入賞する事態)が起こるのは、それは入賞者がどうしても入賞したかったのだから、どうやっても避けられない、ということが参加者に理解していただけるだろうという希望に託すことにしました。
新しいクラスは前回1クラスだったものを上位クラスにし、更に下位のクラスとなるものです。
- 基本的なルールは共通にする。
時間制限やコースを変えると選手・スタッフ共に混乱するし、準備の手間が増えます。
選手が次のクラスを目指すのにも変化する部分は少ない方が、理解しやすいです。 - 難しいと思われる技を使えないようにする。
一般的に難しいと思われる基本技は
オープンスネーク
オープンクロス
バックワンフット
だと思います。
FWワンフットは、助走さえつけられれば、結構惰性で何とかなります。
コースもパイロンが9個なので、漕げなくても抜けられるケースが多いです。 - 出場制限をする。
前大会の基礎クラスは、言ってみれば基礎オープンクラスだったことになります。
オープンクラスがAクラスとBクラスに別れるため、前回のオープンクラス=今回のAクラスということになります。
このため、前回の基礎クラスの入賞者はBクラスには出場できないというルールにしました。
次回以降は「基礎Bクラスには前大会の優勝者は出場できません」という形になると予想しています。
これは、各クラスで入賞しても、「優勝してから、上のクラスへ進みたい」という方が多いと想定してのことです。
実際、過去の様々なクラスを見てきても、制限なしの状態でも前回の入賞者が再度同じクラスに挑戦している姿を見ています。
また、この制限を過去1回にするのか3回くらいにするのかは状況次第と考えています。
1年間滑らないだけでかなり腕が落ちるのは皆さんもご存知かと思います。
ちょっとした事情・しばらく離れていて練習できない期間ができてしまい、復帰したい方などは、以前と同じクラスか下のクラスから始めたいのが人情でしょう。
そのような考えもあり、「過去に優勝した方は出場できません」とはしないつもりです。
これらを総合的に見た時に、「2.難しいと思われる技を使えないようにする。」に問題が起こりました。
難しいと思われる技と同じ点数の技が他に混じっています。
このクラスを新設したときは「鵠沼ミニフェスティバル」からほぼ流用しました。
変更したのは下記の2点です。
- 技術点(姿勢・安定感・プッシュができているかなどスキルを見る)の廃止。
正直に言うと、基礎クラスへの出場者レベルだと、差をつけられるほどのスキルの差はほとんどありません。
ここで差をつけるために審査をするのは審査員に酷な話だと考えました。 - 構成点の見直し。
FWパラレルとFWスネークは微妙なケースが多いので、同じ点でどちらに見えても良いようにしました。
構成点を全体的に見直し、体系づけて考え直してみました。
1.FW系のみを順序立てて点数化する。
2.FWからBWに変化したことで1点追加する。
3.BWからオープンに変化したことで2点追加する。
それが下記の表になります。
技種 | 点 | 技種 | 点 | 技種 | 点 |
フォワードパラレル | 1 | ||||
フォワードスネーク | 1 | バックスネーク | 2 | オープンスネーク | 4 |
フォワードクロス | 2 | バッククロス | 3 | オープンクロス | 5 |
フォワードワンフット | 3 | バックワンフット | 4 |
こうすると、4点以上の技は難易度が高いという結果になり、Bクラスでは使えないという線引が明確になります。
もちろん、3点以上という線引や、「鵠沼ミニフェスティバル」の様にFW系のみという線引でも良いのですが、過去の参加状況から考えると、同点決勝が物凄く増える予感がしたので、まずは今回の4点を線引としました。
uhouhoは他所(インラインスケートに限らずあらゆるジャンルを参考にします)での成功例を引っ張ってきてブラッシュアップするのが比較的得意だと考えています。
全く新しい発想する力は、とても弱いです。
大抵のものは、どこか違うところで行われているものを掛けあわせているのです。
今更ですが、「鵠沼ミニフェスティバル」で基礎クラスが行われていて、それが選手のモチベーションアップにつながっていることに気づいた大原氏(ヒデ爺)に尊敬と、本大会に流用させていただいていることに感謝をいたします。

uhouho

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