最初に、自分は本格的にインラインスケートで挑戦したのはトリックスラロームのみです。
ただ幸運な事に、他のジャンル(スピード、アグレッシブ)の有名な方々と交流する機会に恵まれ、ジャンル毎にこれほど違うのかと感じたことをまとめてみます。
どのジャンルでも共通認識されていることは、「新品と1皮剥けた状態ではかなり違う」ということです。
そこから先がかなり認識が違います。
スピード:新品が最高の状態。本番はほとんど新品を使用する。
アグレッシブ:その時の状態に合わせる。好みは人それぞれだが、小さすぎて滑れないのでなければ問題ない。
トリックスラローム:一皮剥けた状態が最も良い。直径が1cm以上減った状態になるとグリップが悪くなり使い物にならなくなる。
一応、それぞれ国内で第一人者と目される方々に聞いた話なので、信憑性は高いと思います。
スピードレーシングはバイクのレースなどでも、必ず新品を使うと聞きます。
一皮剥けるとあからさまにタイムが落ちるそうです。
アグレッシブもバート競技ではスピードが大きく影響しそうな気がしますが、話を聞けたのはストリート競技をメインにやられている方だったので、バート競技ではまた違う意見があるかもしれません。
また、この方は普段練習できなくても、大会当日に練習してそれで勝ててしまうような方らしいので、我々一般人と比較して良いのかどうか…。
では、トリックスラロームではなぜ、一皮剥けた状態が最も良いと言われることが多いのか?考察してみました。
- スピードやグリップが最重要課題ではない。
- 新品の状態は一瞬なので、技を練習するのにそこまでウィール代を使えない。
- 本番でのみ新品を使った場合、練習時での感覚との違いをウォーミングアップ中につかめるか不安。
といったところかと思います。
特に3.が問題で、トリックスラロームの大会は通常は屋外で行うため、練習も屋外で行います。
となると、本番と練習とでの環境の差が少ないと予想できます。
また、下見に行ける場所が会場であれば、そこで事前にある程度の練習ができる場合がほとんどです。
これらを総合して、練習時で慣れた状態でのウィールで大会に挑むスケーターが多いと予想しています。
ただ、これはスピードスケーターから見ると信じられない光景らしいのですが…。
最近聞くと、ウィールがほとんどコアに達しているウィールで滑って(練習して)いる方も多いと耳にします。
これは率直に言って、上達への弊害になると思います。
ウィールには好みがあるとは言え、何でも良いわけではありません。
初心者向け、中級者向け、上級者向けがあります。
それぞれの特徴(uhouho私見)
初心者向け
乱暴な言い方ですが、インラインスケート用として売っているものであれば、何でも問題ないです。
※1もちろん所持しているインラインスケートに装着できるものを選んでください。直径が大きくてフレームに収まらないなんていうのは論外です。
※2所持しているインラインスケートがアグレッシブ用でなければ、アグレッシブ用は避けてください。あれだけは特殊なウィールと考えてください。
初心者はエッジもイメージしてコントロールできないでしょうし、荷重がどのウィールにかかっているのかなど考える余裕はないと思います。
そのような余裕が有る方は初心者ではないので、中級者向け以上のウィールに交換しましょう。
中級者向け
グリップが凄く良いとされるものを選びましょう。
グリップが凄く良いとされるものは、言い換えれば「エッジのどこに乗ってもグリップしてくれる」ということです。
つまり、エッジが多少適当でもウィールが頑張ってくれるので、コントロールできているように感じられます。
色々な技ができるようになりやすいです。
でも、それらを洗礼されたものにしていくには、そのウィールのままでは正しいエッジコントロールを感じ取るのは難しいです。
経験則から一つ言えることは、透明なウィールは屋外で使用するには減りが非常に早いものがほとんどです。
屋外での練習を想定しているのであれば、避けたほうが無難でしょう。
上級者向け
硬い・速い(反発力が強い)・エッジがシビアと言われるものを選びましょう。
エッジがシビアというのは、車のハンドルで言うと軽いということです。
少しの傾きの変化でその方向に変化するような特性を指します。
スリップしているわけではないのに、思い通りに動かないようなウィールであることが多いです。
思い通りにならないのは、実際のエッジの傾きと自分のイメージとがずれているためです。
できれば、屋内向けと屋外向けと使い分けましょう。
屋内向けは屋外向けよりもグリップが強い傾向があります。
uhouhoも最近まで「屋内向けなんて、柔らかくて減りやすいだけなんじゃないの?」と思って使っていませんでしたが、最近(青山児童センターでの教室)で、どれほど違うのかを思い知らされました。
屋外で評判の良いHYPER concrete+Gでもまともに滑れない(乾いているのに濡れているようなスリップをする)路面をグリップの強いものに変えたら、いつもどおり滑れました…。
正直ショックでした。
東京ドーム ローラースケートアリーナへに通う方は、一度屋内向けと言われているウィールに交換してみてください。
違いに驚くと思います。
減り具合について
トリックスラロームにとってのウィールの耐久性ですが、新品の直径から10%減ったら、ほぼ限界だと思います。
初心者でないのであれば、悪い状態のウィールで練習を続けても、練習効果があまり無いと思います。
無意識かもしれませんが、それはほとんど、エッジを意識して練習していない状態だからです。
きちんとプッシュしたら、普通はスリップしてしまうはずなので、無意識に力を抜いているのか、プッシュできていないのかのどちらかです。
練習の意識するエッジ他については、長くなるので別エントリーにしたいと思います。
大原(ひで爺)も昔は「これは本番用」とか言って、2,3%減った状態のウィールのセットを別保管していました。
ウィールについての私見 - ひで爺
http://www.funskates.com/modules/doc/index.php?content_id=13
今思い起こすと、昔のuhouhoは上述のアグレッシブスケーターみたいなことをやっていた(今あるウィールでその場で体を合わせる)ような…(笑)
一般的に表記されていないウィールの特性として下記が考えられます。
・重量
・反発力(加速度)
・グリップ
・削れやすさ(減りやすさ)
ちなみに、硬度と削れやすさは必ずしも連動しません。
想像しやすく、極端な例を挙げてみます。
- 硬いが減りやすい例:ダイヤの粒が最小限の接着剤で固められているもの。
- 柔らかいが減りにくい例:スーパーボールのように弾力のあるものが一体成型されているもの。
厳密に言えば1.の接着剤の性能によってかなり変わってきますし、2.も粒子同士の接合強度により削れやすさは変わってきます。
uhouhoは化学の専門家でもないので、これ以上深くは言及できませんが、このような想像をすれば、硬度と削れやすさは連動しないことが想像できると思います。
これもウィール性能の表記にはないですし、測定も難しい特性なので、皆さんが経験値で好みのウィールを探していると思います。
定量的に分析する方法があって、マメに分析してくれる方がいたら良いのですけど、そういう方は今まで見たことがありませんね…。
uhouho
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